コップの中に半分の水が残っている状況で、「まだ、半分も残っている」と思うか、それとも「もう、半分しか残っていない」と思うか。
前者はポジティブで後者はネガティブだという話。

学生の時にこの話を聞いた自分はすんなりと受け入れ、この件では人間は2種類に分類されるように思い、ポジティブでいようと思いました。

30歳のくらいの時にやたら前向きな同僚がいたので、どうしたらそんなにポジティブでいられるのかを訊ねてみて気が付きました。彼は自分のコップにどれほどの水が残っているか気にしていないだけ。知らないだけだと。

水をガソリンに例えるとわかりやすく、自分のコップの水の残量を把握していない人間は、自分の車があとどれくらい走れるのかを気にしないで走っているのだと思いました。これはポジティブではなく無謀だと思います。

逆に自分の車があとどれくらい走れるかを把握し目的地に到達できない事を理解しながら、どうやったら目的地に到達できるのかを思考するのはネガティブではありません。

実は私はこのタイプの人間は優秀だと思っています。淡い希望などは抱かずに目標に向かって着々と進んでいける力を持つ者。

そういう人材を私は大切にしたいと思っています。

代表取締役社長　米澤英一郎